セッションですらなく、見ず知らずの二人が思い描いていたビジョンが完全に一致した瞬間でした。
僕とその男性は曲を試し録りした後にはじめて自己紹介して、お互いの名前を知ったのです。
「曲ができたからライブがやりたい!」
と分かりやすい理由で僕らは「いつか一緒にライブやりましょう!」と誓い合いました。
それからライブに向けて曲を書き溜める日々が続いたのです。
山中さんは僕にもDTMで曲を作ってほしいと言いました。
実はDTMを考えてPCを購入したのですが、どこから手をつけてよいか分からずに途方にくれていたのです。
山中さんのススメでツールを変えて、イメージを曲にしやすい製作方針を固めました。
根気の良い山中さんのサポートがあったおかげで、何とか形になるものはできつつありましたが、スケッチの枠を出ないものばかりでした。
目先を変えて僕が得意な形態の音楽作りに戻りました。
歌詞とメロディーを思いついたらコードを振って曲にまとめる手法です。
その頃、僕は自動車学校へ通っていました。
世の中は雪印牛乳事件の真っ只中で、学校へ行く直前に見ていたニュース番組では、雪印の社員が会社から締め出されている映像が流れていました。
自動車学校へ向かうバスの中でも、その映像が頭から離れませんでした。
そして、学科の授業中にレポート用紙に書きとめたのが「みてごらん」「シンメトリック」「password525」です。
「みてごらん」
作詞/曲 古川モトイ 編曲 山中ゆうじ
行く先への不安とか
現状への不満とか
溜め込んで歩いてる
そんな時誰にもあるよね?
一人きりで悩んでも
分かり得ぬさっぱり
そんな日々の営みに
嫌気が差したりして無いかい?
笑って過ごせれば
それが一番で
無理して生き急いでて
溜まりに溜まっちゃって
みてごらんあなたの周りは
ありきたりな助言に満ちてる
分かってるんだ分かってるんだ でも
どうしてもどうしても
やりたいことがあるんだ僕たちは
やっぱこんな僕では
ちっぽけな僕では
できない事ばかりだよ
ほら弱気が首をもたげてる
笑って過ごしたい
だけどそれだけじゃ
たまに無理しなきゃ
溜まりに溜まっちゃうね
みてごらん上を見上げれば
平凡な空が広がって
飛びたいんだ飛びたいんだ
ああ どこまでもどこまでも
行きたい時があるんだ僕たちは
みてごらん僕らはそれぞれ
野心や希望や夢を抱えて
どうしたいんだ?どうしたいんだ?
さあ どうしてもどこまでも
羽ばたく君を僕に見せてごらん
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